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ファッション diy

へそ出しTシャツの作り方完全ガイド - 簡単リメイクで夏コーデを格上げ

By Olivia Norman
へそ出しTシャツのリメイクイメージ

夏になるたびに「クローゼットにあるあのTシャツ、もう少し短ければ…」と思ったことはないだろうか。へそ出しTシャツ(クロップドTシャツ)は、ここ数年で再び大きなトレンドとなり、SNSやストリートシーンで圧倒的な存在感を放っている。買いに行かなくても、手元にある普通のTシャツを使って、自宅で本格的なへそ出しTシャツを作れる。難しいテクニックも高価な道具も要らない。必要なのは少しの知識と、やってみる気持ちだけだ。

へそ出しTシャツとは - クロップド丈の基本を押さえる

「へそ出しTシャツ」とは、裾がウエスト付近やへその上あたりで終わる短丈のTシャツのことで、英語では「クロップドTシャツ(Cropped T-shirt)」とも呼ばれる。1990年代のポップカルチャーから生まれ、2010年代後半のK-POPやストリートファッションブームを経て、現在は世代を問わず支持されるアイテムになった。ハイウエストのデニムやワイドパンツと合わせたコーデが特に人気で、スタイルをよく見せる効果があると言われている。

市販のクロップドTシャツを購入する選択肢もあるが、自分でリメイクするメリットは「丈を自由に決められること」。へそのすぐ上で終わらせるか、少し長めのセミクロップド丈にするかは、自分の体型や好みに合わせて調整できる。これが手作りの最大の強みだ。

作業前に確認 - 必要な道具と素材選び

工具を揃えすぎると途中で面倒になる。基本的に必要なのは以下のものだけで十分だ。

  • リメイクしたいTシャツ(綿100%が扱いやすい)
  • 裁ちばさみまたは布用ハサミ
  • チャコペン(水で消えるタイプが便利)
  • 定規またはメジャー
  • まち針(縫う場合)
  • ミシンまたは針と糸(仕上げを丁寧にしたい場合のみ)

生地のカットは必ず裁ちばさみで行うのが大原則。切り口の仕上がりが断然変わり、普通のハサミだと刃を傷めることにもなる。これだけで完成度がグッと上がる。布用ハサミは100均でも購入できるので、わざわざ高価なものを揃える必要はない。

素材については、綿100%のTシャツが最も切りやすく、カット後の端も扱いやすい。ポリエステル混紡は切り口がほつれやすいため、初心者の場合は綿素材からスタートするのがおすすめだ。

Tシャツを裁ちばさみでカットするDIYの様子

方法1 - ハサミだけで完成する最もシンプルなカット法

縫わない。ミシンも使わない。本当にハサミ一本でへそ出しTシャツを作る方法だ。ニット素材(Tシャツに多い天竺編み)は端が丸まる性質を持っているため、切りっぱなしでもほつれにくく、むしろカジュアルな雰囲気が出ておしゃれに見える。

手順はこうだ。

まずTシャツを平らな場所に広げ、前後の重なりがずれないようにしっかり整える。次に、実際に着用した状態で切りたい丈の位置をチェックする。丈の長さを決める際は、着用したまま内側に折り込むのがおすすめ。着用することでイメージがわきやすくなる。これはとても重要なステップで、広げた状態だけで判断すると「思ったより短くなりすぎた」という失敗が起きやすい。

位置が決まったら、チャコペンで切りたいラインを一周引く。定規で水平を確認しながら印をつけるのがポイント。斜めになると着用時に不格好になってしまう。ラインが引けたら、裾側から3〜4cm下を実際のカットラインとしてハサミを入れる。なぜかというと、一度切ったら元には戻せないから。少し長めにカットしておき、試着しながら少しずつ短くしていくのが安全な進め方だ。

カットが終わったら一度試着する。丈が気に入れば完成。もう少し短くしたい場合は、さらにカットを繰り返す。このシンプルな方法だけでも、驚くほどおしゃれなへそ出しTシャツが完成する。

方法2 - 斜めカットで個性を出す非対称デザイン

水平にカットするだけでなく、あえて斜めにカットすると一気に個性的な仕上がりになる。真っ直ぐ切るもよし、斜めにカットするのも個性的でおしゃれにアレンジできる。片側を長く、反対側を短くする非対称デザインは、韓国ファッションやY2Kスタイルとの相性が特に抜群だ。

斜めカットをする場合は、チャコペンで始点と終点の2点を先にマークしてから、その2点を結ぶ斜めのラインを引く。あとは同じくハサミで丁寧に切るだけ。ポイントは、生地がずれないようにまち針で前後を固定してからカットすること。ずれたまま切ると、前と後ろで異なる形になってしまう。

方法3 - フリンジアレンジで一気に存在感を出す

クロップド丈のカットに加えて、フリンジ(裾を細かく切り込んでひも状にしたもの)をプラスすると、ボヘミアンやフェスファッション向けの個性的な一枚が完成する。見た目は複雑そうだが、実は工程はシンプルだ。

ハサミひとつで完成するフリンジ加工では、1cmくらいの幅でフリンジにしたい部分までハサミを入れ、2本をまとめて固結びする。さらに、まとめた束の1本と隣の束の1本を、上から4cmくらいのところでまとめて固結びすることで、複雑に見える模様が完成する。

クロップド丈のフリンジは、程よい肌見せでセクシーな印象に仕上がる。フェスやライブのコーデに取り入れると、周りと一線を画すスタイルが作れる。フリンジの長さは好みで自由に変えられるので、短めにすればスポーティに、長めにするとよりボヘミアン感が強まる。

フリンジアレンジのクロップドTシャツコーデ

方法4 - 縫わずに結ぶだけ、髪ゴムアレンジ

「Tシャツを切るのはさすがに怖い」という人に向いているのが、結ぶだけのノーカットアレンジだ。普通のTシャツでへそ出ししたい時は髪ゴムで後ろで結ぶといい感じに仕上がる。カットしないので元に戻せるのが最大のメリットで、気分によってへそ出しスタイルにするかどうかを選べる。

やり方はシンプルだ。Tシャツを着た状態で、裾の余った部分を後ろ側に引っ張ってまとめ、髪ゴムでしっかり束ねる。結ぶ位置を高くすればへそ出し感が強まり、少し低めにすると控えめなクロップドシルエットになる。髪ゴムで普通のTシャツをへそ出し風にアレンジするのは、通学コーデにぴったりなスタイルとして人気がある。手軽にトレンド感を取り入れたいときに重宝するテクニックだ。

方法5 - ミシンを使って丁寧に仕上げる本格クロップド加工

「洗濯しても型崩れしないようにしたい」「プレゼントとして誰かに渡したい」という場合は、ミシンを使った仕上げが断然いい。カット後の裾を折り返して縫う「三つ折りヘム」と呼ばれる処理をするだけで、市販品と見分けがつかない仕上がりになる。

手順は、まず希望の丈よりも2〜3cm長めにカットする。その余分な部分を裏側に折り込み(折り幅は約1〜1.5cm)、アイロンで折り目をしっかりつける。アイロンをかけることで、縫う際に布がずれにくくなる。あとはミシンで折り返し部分を一周縫えば完成だ。ミシンがない場合は、布用接着剤や熱接着テープ(アイロンで接着するタイプ)を使う方法もある。

サイズ別のアレンジ戦略

手持ちのTシャツがどのサイズかによって、最適なアレンジ方法が変わってくる。

ビッグサイズのTシャツを使えば、肩幅はオーバーサイズなのに裾はクロップド丈というバランスがおしゃれな一枚に仕上がる。オーバーサイズをそのままクロップドにすると、今のトレンドど真ん中のシルエットが作れる。

ジャストサイズのTシャツは、フリンジにちょうど良い丈の長さ。短めに切れば抜け感が出て野暮ったさを軽減でき、長めのフリンジにすると適度な肌見せが健康的な印象を与える。すでにクロップド丈に近いTシャツには、レースや布をプラスするアレンジが得意で、裾を切らずに縫い付けるだけでも良いので初心者でも簡単にできる。

失敗しないための注意点まとめ

経験者が口をそろえて言うのが「最初の一本はテスト用のTシャツで練習すべき」ということ。お気に入りの一枚を最初に使って失敗すると、取り返しがつかない。まずはリサイクルショップなどで安いTシャツを調達してから練習するのが賢い順序だ。

また、カットする際はTシャツを必ず平らな場所に置き、前後の生地がずれていないか確認してから作業に入ること。テーブルやフローリングの上が作業しやすい。膝の上で切ろうとするのは厳禁。ラインが曲がるし、ハサミで怪我をするリスクもある。

プリントやロゴが入っているTシャツをカットする場合は、プリントTシャツの場合はバランスを見て長さを決めることが重要だ。切る場所によっては、せっかくのデザインが台無しになってしまうことがある。事前に鏡の前でどのくらいの丈感がベストか試着して確認する時間を惜しまないこと。

へそ出しTシャツとハイウエストデニムのコーデ

完成したへそ出しTシャツのコーデ活用術

作ったはいいけれど「何と合わせればいいかわからない」という声も多い。基本的な合わせ方として、ハイウエストのボトムスとの組み合わせが一番バランスが取りやすい。ハイウエストデニム、ワイドトラウザー、ミニスカートなど、腰の位置が高く見えるアイテムと合わせると、脚が長く見えてスタイルアップ効果が高い。

スポーティな印象を強調したいなら、ヨガパンツやバイカーショーツと組み合わせるのが鉄板。ネイビーやホワイトのシンプルカラーのへそ出しTシャツなら、どんなボトムスとも合わせやすい。柄物やグラフィックプリントのTシャツをクロップドにした場合は、シンプルな無地のボトムスを選ぶとバランスが取れる。

アウターとのレイヤードも楽しめる。開けたままのシャツやオーバーサイズのデニムジャケットを羽織ると、クロップド丈がのぞいておしゃれな抜け感が生まれる。寒い季節でも、インナーとして活躍できるアイテムだ。

リメイクはサステナブルファッションの第一歩

古いTシャツを捨てずにリメイクするこの行為は、実は環境への配慮という観点からも意味がある。ファッション産業は世界的に見ても廃棄物が多い産業のひとつとして知られており、「着ない服をゴミにする前に、別の形で活かす」という考え方はサステナブルファッションの基本だ。自分でリメイクすれば、購入コストも下がり、愛着もわく。完成したときの達成感は、既製品を買ったときとは比べものにならない。

クローゼットの奥で眠っているTシャツを一枚取り出してみてほしい。裁ちばさみ一本、場合によっては髪ゴムひとつで、今すぐ着たくなるへそ出しTシャツが完成する。手順を一度覚えてしまえば、毎シーズン新しいスタイルをどんどん作れるようになる。買い物に行く前に、まず手元にあるものを見直してみる。それが、へそ出しTシャツ作りの本当の楽しさかもしれない。